土曜日担当

オシャレ番長PT武田修二の、

~メンタル&ボディコンディショニングコラム~20

 

 

こんにちは(^_^)

先週からon elbowになるための3つのメカニズム

と題してコラムを書いてきました。

 

 

徐々に理解も深まってきたところだと思いますが、

今週はon elbowになる際の
“肩甲帯の安定化”ということに

ついて話していきたいと思います。

 

 

と、その前に

あなたは何故患者さんに『起き上がり動作』を

できるようになってもらいたいと思いますか?

 

 

僕は今まで

何例も起き上がりのできない方を

担当してきました。

 

 

起き上がりのメカニズムを分からないうちは、

何度も同じ動作を繰り返しては疲弊し、

起き上がりができないという方が

 

 

何故こんなことができないのだろうかと

ただただ悩んでいるだけでした(*_*)

 

 

起き上がれないのを自分の知識が足りず

理解不足なだけだったのに、

患者さんのせいにし半ば

起き上がりができないことを諦めて

早く済むからと全介助などで行っていましたね。

 

 

それではまずいと思い起き上がりには

どんな要素が必要なんだろうか、

身体がどのように連動して

動作が成り立っているのだろうかと

考え始めました。

 

 

その中で気付いたことは

起き上がりができるだけで患者さんの

世界が変わるんだ!

ということでした。

 

 

起き上がりは特にベッド上で寝たきりに

近い人には重力に抵抗して行う難易度の

高い動作なんです。

 

 

起き上がりができるようになることで

自分で目にすることのできる視界も

行動範囲も広くなります。

 

 

起き上がって座位になれることで

食事も座ってできるようになったり

趣味などの余暇活動も自分の好きな

タイミングでできるようになります。

 

 

何より表情が明るくなり、

別人のようになりますよね(^_^)

 

 

つまり起き上がりが自分でできれば

患者さんの可能性が自ずと広がるんです。

 

 

そのためにも動作一つ一つの要素や

成り立ちを知ることは重要になるんです。

 

 

こういった考えが僕にあるため、

細かいところですが大事なことを

今まで伝えてきました。

 

そういったことを踏まえて

“肩甲骨の安定化”

について話していきます。

 

 

起き上がり動作の第3相では

on elbowになるために、

下側の肩甲上腕関節と

肩甲胸郭関節に

十分な安定性が要求されます。

 

 

まず最初に

肩甲上腕関節の安定化についてです。

 

 

肩甲上腕関節の安定化は

上腕骨で体重を支えるために

必要となります。

 

 

この安定化の主動作筋となるのが

“棘下筋”です。

 

 

棘下筋は言わずもがな

肩の外旋筋ですよね。

 

 

そして下部線維は

内転の作用も有しています。

 

 

この外旋、内転の作用が起こることで

上腕骨上に

体重を移動していくことができます。

 

 

しかし

肩の外旋、内転の作用だけでは

上腕骨頭が

前方へ突出してしまいます。

 

 

そのため肩甲下筋が

関節の前面部を支え、

肩甲下筋の内旋作用と

 

 

棘下筋の外旋作用の

拮抗したバランスを

保ちながら動作を行うことで

肩甲上腕関節の安定化が図れます。

 

 

次に肩甲胸郭関節についてです。

肩甲胸郭関節の安定化を図る上で

重要になるのが“菱形筋”です。

 

 

菱形筋は、

起き上がり時に

下側にくる固定された肩甲骨に対し、

胸郭の回旋を制御しています。

 

 

また、上腕骨ー肩甲骨ー胸郭の

安定性を供給するためには

らせん状に走行する前鋸筋ー菱形筋の

複合した筋配列が適していると言われています。

 

 

この配列では前鋸筋は求心性に、

菱形筋は遠心性に働くことで拮抗した

バランスをとり、

 

 

そこから先ほど話した肩甲上腕関節の

動きと連動してon elbowへとなります。

(図1をご参照下さい)

 

 

また菱形筋は遠心性に働いていても

内転要素とともに

肩甲骨を下方回旋する働きもあるため、

 

 

それと拮抗した僧帽筋の中部・下部線維の

上方外旋をさせながら内転させるといった

協調した作用を働かせることでバランスを保っています。

(図2をご参照下さい)

 

 

菱形筋と僧帽筋は、肘をつく位置によって

その活動を変化させて前鋸筋の

拮抗筋として胸郭上に肩甲骨を

安定させる役割を担っています。

 

 

以上のように

肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節を安定させる

といったこともon elbowになる際には

重要となります。

 

 

特に臨床上多く見られるのが

肩甲骨の内転、上腕骨の内旋・内転の

要素ばかりを強めて

起き上がりが出来ないというパターン

だと思います。

 

 

ここで考えて頂きたいのは、

起き上がりを行う上で

各関節はどのように動かなければいけないのか、

 

 

どの筋が求心性でどの筋が遠心性に働いて

どのように拮抗したバランスを保てばいいのか

ということです。

 

 

動作が行えなくてどのように

治療を進めればいいか悩んでいる

という風につまずいた時は、

 

 

基本に立ち戻り、

より細かく評価してみるようにしましょう!

 

 

それでは、

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました(*^_^*)

 

 

IAIR東北支部 認定インストラクター

理学療法士 武田 修二

 

 

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