【OTの脱!機能訓練指導員への道 vol.6】

皆さんこんにちは!
隔週金曜日コラム担当、
IAIR東北認定インストラクター
作業療法士の鈴木茂寿です。

 

今回は、ある入所男性(Aさん)に関する
「余暇作業と手のアーチ」
について書いてみました!

 

Aさんは、第二の人生から始めた
趣味の書道を
20年ほど続けていたそうです。

 

しかし、
詳しい理由は不明ですが
当施設に入所する前から書道をしなくなっていた・・・。
という情報がありました。

 

Aさんは、
身体的な機能低下と認知面の低下から、
ご家族の希望で短期入所となりました。

 

私が初めてお会いしてから
しばらくの間は、
殆どベッドで寝て過ごされていました。

 

そんなある時、
介護の職員さんがAさんを
施設の書道クラブにお誘いしました。

 

…なのにAさん、

 

ベッドで布団を被ったまま
受け答えするだけで、
全く興味を見せてくれなかったそうです(TдT)

 

Aさんにとって、
書道は思い入れのある作業だと思ったので、
私の方からも、声掛けをしてみました。

 

その結果…、

 

今度は、
嫌がる素振りもなく
書道をやってみる事に
興味を示して頂けました!!!(^^)

 

なぜか??
理由について後で確認してみると、

 

どうやら
書道の「クラブ活動」へのお誘い。と、
「愛用の道具を使う作業」の提案。

 

習字

 

 

という声掛けの違いがあったようです。

 

私が声掛けを行った時には、

 

「Aさん、どんな道具を使ってたんですか?」
「展示会に出されたことはあるんですか?」
「年賀状やお手紙も、筆で書いてましたか?」

 

など、
生活史にもつながる質問から
会話を続けていきました。
そして、
せっかく書道をして頂くんだから。

 

という思いから
私が配慮した事は、

 

「訓練」としての活動ではなく、
「楽しみ」な作業としての、
時間を過ごして頂けるようにした事です。

 

こうした経緯をたどりましたが、
ご家族にご本人の道具一式を持ってきて頂くと、
書道が出来る条件もすぐ整いました(^^)

 

話を聞いただけでも、
書道は、やはりAさんにとっては、
大切な作業であることが分かりましたので、
個別でのリハビリ介入後に、時間を設けました。

 

個別リハでの介入終盤に、
手の巧緻性向上を目的とした
手根中手関節と中手骨間の調整
を行いました。

 

もちろん
手のアーチを作ることによって
筆を把持しやすくなって
欲しかったからです (^^)

 

いざ書道に取り組みだした時は、
久しぶりという事で
手間取っているような素振りでしたが、

 

すぐに楽しそうな様子になり、
時々満足気にうなずかれながら、
笑顔で過ごされていました(^^)/

 

Aさんの笑顔が見れて、
私も嬉しくなりました。

 

作業療法士として、
その人にとっての
「楽しい作業」をしてもらいたい!!

 

そんな作業療法らしい視点の助けになってくれる、

土台作りのテクニックを

是非、皆さんと楽しく共有していきたいと思っています!

 

本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

IAIR認定インストラクター 作業療法士 鈴木 茂寿

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今後の予定です。
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