作業療法士、名久井佑哉による、
「なっくんのあるある解決コラム」
No.174の投稿です。

 

 

11月に入り、日増しに寒さを感じてきました。

 

 

患者さんの格好もすっかり冬仕様に。
冬仕様になるということは、
着る枚数が増えてくることになります。

 

 

私の勤務している通所リハビリでは、
ご利用している患者さんの3割が要支援であり、

 

 

ほとんどの要支援の方は
ご自身で更衣が出来る分、
衣替えもおしゃれに華麗にご自身でされます。

 

 

残りの7割の要介護の方のうち、
通所利用時に入浴されている方は
入浴時にスタッフ介助によって
更衣を行っております。

 

 

さて、寒くなってきて着る服の枚数が
増えると
何が起こるでしょうか。

 

 

答えは簡単。

 

 

着る枚数が増える分
更衣に時間がかかるのです。

 

 

時間がかかることで
こんなデメリットがみられます。

 

 

※今回は通所利用の方で考える。

 

 

・更衣に時間がかかり、朝の準備時間が
増えることで、患者さん・介助するご家族の
起床時間も早くなる。
(睡眠時間の減少・余暇時間や
その他の生活動作時間の減少)

 

 

・更衣に時間がかかり、精神的にも負担を感じる。
(QOLの低下)

 

 

これらのデメリットは患者さん本人だけでなく
支援するご家族にもみられます。

 

 

このデメリットに対して私たちセラピストが
支援することで更衣動作時間が短縮できれば、
こんなメリットが生まれます。

 

 

いつもと変わらない更衣時間で済むため、
睡眠時間やその他の生活動作時間が
しっかりと確保できる。

 

 

2.
更衣時間が長くならない為に
更衣中の寒さから風邪を引いたりするリスクも
軽減される。(体調管理がしっかり行える)

 

 

3.
更衣時間が増加せず、患者さん・御家族も
更衣における精神的負担が起きずらい。
(QOLの向上)

 

 

どうでしょうか?
文字でメリット・デメリットを改めて見ると、
セラピストの介入意義があると感じませんか?

 

 

ここでいくつか簡単に
更衣動作時間の短縮を狙える支援方法を
挙げていきます。

 

 

1.
麻痺のある方に対して
片麻痺などのある方は
手順の理解と協力動作の獲得が重要です。

 

 

まずは患者さんとご家族に
適切な手順を理解してもらいます。

 

 

そして、患者さんには現状の能力で行える
協力動作を練習してもらいます。

 

 

例えば、上肢・手指共にBr.stageⅡ~Ⅳの方は、
袖通しや肩回りの通しに必要な
肩甲骨や上肢の動きを獲得する。

 

 

例:袖通しや肩回りの通しを行う際の
適切なタイミングでの
肩甲骨挙上肩関節の外転など

 

 

意外と、更衣動作において
適切なタイミングでの上肢の動きは

 

 

リハビリでの練習で
事前に運動学習しておかないと
出来なかったりします。

 

 

2.
痛みのある方に対して
肩関節周囲炎や麻痺により
上肢に痛みのある方や、

 

 

腰部に疼痛のある方は、
更衣動作でも痛みがみられます。

 

 

この痛みは、適切な手順で行っていなかったり、
動作速度が速い為に
みられてしまうことも多いです。

 

 

リハビリで確認しておくことで、
回避できるケースも多々あります。

 

またその手順や動作速度、
声掛けの仕方などを
ご家族に伝えることも重要です。

 

 

3.
服を購入するご家族に対して
患者さんの服を購入することが多い
ご家族に対しても、
事前に声掛けしておくことが大事です。

 

 
素材としては当然伸縮性のあるものや
ワンサイズ上のゆとりのあるものが
脱ぎ着しやすい為、
購入時にはこの点にも着目してもらいましょう。

 

 

以上の3点が今日からでも
すぐに取り掛かれるポイントだと思います。

 

 

どんどん寒くなってくる今の時期に
セラピストが介入しておくことが
重要であると感じます。

 

 

是非あなたも患者さんが
何を着ているか改めてチェックしてみるところから
始めてみてください。

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

IAIR認定インストラクター作業療法士 名久井佑哉

 


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