作業療法士、名久井佑哉による、
「なっくんのあるある解決コラム」
No.150の投稿です。

 

 

日増しに気温も上がり、
既に夏服でも汗だらだらの名久井がお送りします。

 

 

さて、今回のテーマである
回復期から退院後の上肢アプローチで
重要なポイントをお伝えします。(麻痺のある方)

 

 

このポイントを見逃すと、
リハビリ時間にいいアプローチをしても

 

 

ガチガチの筋緊張亢進状態に
患者さんを誘導してしまうので
要チェックです。

 

 

そのポイントはというと、、、

 

 

「リハビリ時間以外での両手動作の実施状況」

 

 

です。

 

 

リハビリ時間外というと

 

 

通所・訪問利用の方は
ご自宅での生活を指し、

 

 

入所利用の方は
居室やフロアで過ごす際の時間を
指します。

 

 

要は
リハビリしていない時間すべて
を指します。

 

 

その時間に、
患者さんは多くの活動をしています。

 

 

例えば一連のADL動作
(起居や移乗、排泄や入浴、食事などの各項目)では
多くの両手動作が必要とされます。

 

 

ひとつ、食事場面を例にして取り上げます。

 

 

入所や通所で昼食をとる方は
配膳された食事を箸やスプーンで食べますが、
皿やお椀を片方の手で
押さえなければいけません。

 

 

これは訪問リハビリ利用の方も
ご自宅で昼食をとる際は
同様に行われることです。

 

 

片方の手で(主に利き手)スプーンや箸を使い、
麻痺側手で皿やお椀を支えなければなりません。

 

 

うまく麻痺側手で押さえることが出来なければ、
不自由なために使用する機会が減り、
テーブルの下の膝や大腿の上に麻痺側手が置かれ、

 

 

月日が経つと麻痺側手や上肢は
過緊張となってしまっていたり
することがよく見られます。

 

 

もちろん、随意性によって
麻痺側手や上肢の能力は違いますが、

 

 

どの能力でも使う機会が減れば
過緊張(逆に低緊張も)となり拘縮が
出来てしまったり

 

 

姿勢保持の際のアライメントが
くずれてきてしまったりします。

 

 

この食事場面での例のように、

 

 

食事での両手動作

不自由

麻痺側手・上肢の不使用

機能低下

 

 

の流れができてしまいます。

 

 

そんな状況を変えずに1日に3回も
食事場面で
この流れが起きてしまえば、

 

 

いくらリハビリで促通をしても
回復は追いついてきません。

 

 

今回お伝えしたかった
「回復期から退院後の上肢アプローチで
重要なポイント」は

 

 

この回復期という
集中的なリハビリ時間が
終わってしまった時期に、

 

 

一度ADL場面での麻痺側手・上肢の
使用状況をしっかりと確認・評価しておく
ということがポイントとなります。

 

 

ちなみに、例で挙げた食事場面で
両手動作機会を
保つためのアプローチとしては

 

 

・テーブルの上に
まずは乗せておくだけでもいいので
麻痺側手・上肢を参加させる。
(ポジショニングしつつ)

 

 

・食器の形をスプーンや箸で取りやすくし、
両手動作が不自由となるべく思わずに過ごして
もらえるようにする
(福祉用具カタログでも載ってます)

 

 

・逆もしかり、スプーンや箸を使用しやすいようにする。
(これも福祉用具カタログが参考になります。)

 

 

などが挙げられます。

 

 

他にも、

 

 

姿勢保持が楽にできるようにポジショニングや
普段のリハビリでアプローチし、
両手動作をスムーズに行えるようにする

 

 

などの方法があります。

 

 

いかに
不自由→麻痺側手・上肢を使用しなくなる
の流れを止めるかが重要です。

 

 

是非、あなたも食事場面以外の
ADL項目を確認し、上肢アプローチを
行っていってみましょう。

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
IAIR認定インストラクター作業療法士 名久井佑哉

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