作業療法士、名久井佑哉による
「なっくんのあるある解決コラム」
No.130の投稿です。

 

 

本日のテーマは
「ハーティから教わる大事な3つの評価項目」
です。

 

 

さて、あなたがリハビリをしている
患者さんのなかに、歩行器のハーティを
使用している人がいると思います。

 

 

全国的によく使われている緑色の歩行器です。
(似ているものでハッピーというものもあります)

 

 

このハーティには黒い色をした座面がありますが、
あなたはこの座面に患者さんが座ってもいいと
思いますか?

 

 

もともと福祉用具カタログをみると
この座面は当然座る為に取り付けられており、
75kgまでであれば座れるようです。

 

 

私を含め周りのスタッフは、
ハーティの座面はブレーキのかけ忘れをすると
着座時に転倒しやすい為に基本的には座らないよう
に指導しています。

 

 

「座る時に転びやすいから座らないでください」
それでも座ってしまう方が多い現状。

 
実際にネットで全国のヒヤリハットの報告をみると
座ろうとして転倒しそうになることが多くみられて
います。

 
やはりこの座面は腰掛としては使用しないほうが
よさそうです。

 

 

しかし、
最近ハーティの座面に腰掛けることで
活動範囲が拡大した方が多くいました。
 

例えば、
・腰掛けて休憩できたことで近所への買い物が
できた方。
・歩行中に腰掛けてストレッチをしたことで歩行距離
が格段に伸びた脊柱管狭窄症の方。
・いつでも腰掛けて休憩できるという安心感から
大好きなお散歩を再開出来た方。

 

 

などなど、活用することで生活の質が向上している
方も多くいます。

 

 

ふと私は疑問に思いました。

 

 

「転倒のリスクがありながらも座面の活用を
進めていくべきかいなか。」

 

 

どんなにしっかりした患者さんでも人間なので
稀にブレーキのかけ忘れはあります。

 

 

あなたはどう思いますか?

 

 

この疑問に対して私が出した答えは、

 

 

評価項目を設定しなおし、
アプローチしたうえで座面の活用を進める。
です。

 

 

まず、評価する項目としては

 

 

・ブレーキの管理能力(かけ忘れの頻度や性格)
・着座する際の安定性
・普段から注意喚起をする人がいるかどうか

 

 

の3つを評価します。

 

 

患者さん自身のブレーキ管理能力が低く、
着座の安定性も無く、常にお一人で使用される方は
転倒リスクが高い為絶対に使用を進めません。

 

 

もし、それでも座ってしまう方は
了承を得て座れないように固定してしまうか、
座面に注意喚起するような貼り紙をします。

 

 

多少リスクがあっても注意喚起する人が
常にいる方は使用を提案します。

 

 

なによりこれらの評価項目や危険性を
患者さん本人、家族と共有して
活用を進めていくことが大事だと思います。

 

 

あなたはこのハーティの座面について
どう思いますか?

 

また、その他の歩行器の活用方法については
どう思いますか?

 

 

このコラムをきっかけに
患者さんが使用している福祉用具や今後の選定に
今一度待ったをかけて考え直す時間になれば
幸いです。

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

IAIR認定インストラクター作業療法士 名久井佑哉

 

 

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