作業療法士、名久井佑哉による、
「なっくんのあるある解決コラム」
No95の投稿です。 

 

こんにちは。

 

本日も特に作業療法士のあなたに

読んで頂きたい内容でお届けします。

 

本日のテーマは

「ADL動作練習で反復しかできていないあなたへ」

~CVA患者さんに対する評価・治療~

 

です。

 

さて、テーマをみてドキッとしたOTの

あなたはこんなことに悩んでいませんか?

 

 

・IAIRテクニックを学んだけれども、時間が無くてなかなか活用できていない。

・ADL場面とテクニックのつなげ方が分からず、

結局いつものように反復のみを行うADL動作練習になってしまう。

・どのような人にテクニックを活用すればよいか分からない。

などなど、

IAIRテクニックを学んだ方から、上記のような悩みが聞かれます。

 

これらの悩みは

「普段の臨床で習ったどのテクニックを

どの場面で何を目的に活用すれば

よいか分からない」

ということです。

 

特に多く聞かれるのは

通所や入所などの介護保険領域で

勤務する方です。

 

個別に関わる時間がおおよそ20分前後で、

徒手療法を実施する時間はさらに短いことが

多く、どのテクニックを選択して

どのタイミングで活用すると効果的なのか。

 

この限られた時間でテクニックを活用していく

ことが悩みを深くしているようです。

 

私も、テクニックを習いたての頃は

よく個別の関わりのなかでほぼテクニックを

行って終わってしまったことも多くありました。

傍から見ればPTです。(笑)

 

また、テクニックを行わずに

ADL動作練習を行うときも

ただの反復になってしまい、

「これ、ケアさんでもできるよな・・・」

 

と自身のOTとしての関わりを

疑うこともありました( ;∀;)

 

このように、限られた時間のなかで

テクニックをいつ行うのか、

また、行った際にどのようにADL場面へつなげるのか、

非常に悩みました。

 

あなたもこんな悩みを経験したことはありませんでしたか?

もしあなたが同じ悩みを持ち、解決できずにいたら、

解決のきっかけとなる方法をお伝えします。

 

それは、

「テクニックの目的を再確認する」

「ADL動作を今一度工程分けして考える」

ということです。

 

ひとつの例として評価・治療が複雑なCVA患者さんで挙げます。

 

ADL練習場面としては

トイレ動作に限定していきます。

CVA患者さんとの関わりで良く聞かれる

問題としては、異常筋緊張のコントロールに

皆さん悩んでおります。

 

トイレ動作場面では、

・低緊張、過緊張で随意性が低く、

手すりへのリーチ、または把持がうまく行えず

立ち上がり・立位保持・移乗が安定して行えない。

 

このような例は臨床場面で多く遭遇しますよね?

 

「上肢の過緊張が軽減されれば・・・」

「下肢がつっぱって倒れそうだ・・・」

「ガチガチに固まって立ち上がれない・・・」

 

この際に、

限られた時間で結果を出し、

継続してアプローチしていくには、

まずは運動前にひとつのテクニックを

行うと決めて関わるのが良いです。

 

例えば、

トイレ動作のなかの

「立ち上がり」にしぼり、

事前にテクニックを行う。

 

すると、異常筋緊張(この場合は過緊張として)が

軽減された状態で動作練習をするので、

動きのなかで

神経筋の促通、運動学習にもなります。

 

後は、日にちを決めて

立ち上がり動作での変化を追い、

再評価を行いまた別の工程に対して

治療・再評価をしていく。

 

これだけでも、

評価・治療の目的が明確になります。

 

ちなみに、

トイレ動作での

立ち上がり動作に対してのテクニックの例としては

「腹部ポンピング」を挙げます。

 

このテクニックの効果としては

腹部の血流をあげて、内臓を緩ませることで、

脊柱も緩ませます。

 

脊柱が緩むということは、脊柱の可動性が改善されて

椎間がゆるみ、神経伝達が良くなります。

 

その為に、体幹(特に骨盤の動き)のみならず四肢の

動きもスムーズになるのです。

 

すると、

・骨盤の前後傾が促され、重心移動がスムーズになる。

→立ち上がりがスムーズに。

 

・体幹部の安定から上肢の過緊張が軽減され、自由度が向上。

→手すりへのリーチ範囲拡大。

また立ち上がりで前方への重心移動がスムーズに。

 

・体幹部の安定から下肢の過緊張も軽減され、

下肢のつっぱり(伸展パターン)も軽減。

→足部の支持基底面内での重心のコントロールが

スムーズになり、立ち上がり動作後半でのふらつきが軽減される。

 

このように、

事前に腹部ポンピングを行うだけでも

筋緊張のコントロールが図れ、

その後の動作練習が

神経筋の促通や運動学習になります。

 

また治療・評価の目的が明確となり、

期間を決めて関わっている為に、

ただの反復を行っていた時とは

結果に差が出てきます。

 

まとめると、

ポイントとしては動作練習前に

テクニックを行うこと。

 

そして、テクニックの目的を

確認し、ADL動作で獲得したい動きと

つなげて考えるということです。

 

このコラムを読んでいるあなたも、

どのテクニックをどういう場面で、

活用するか悩んでいたら、

是非、試してみてください。

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

IAIR認定インストラクター作業療法士 名久井佑哉

 

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