第188回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】

 

 

ここ2回「生活」をキーワードとして
お伝えしていますが、今回は現場の声。

 

 

私の知り合いの方が実際にあった
出来事をシェアします。
(ご本人様より許可&文面のチェックを
いただいております)

 

 

元々四肢に運動障害を
お持ちのAさん。

 

 

今回、内科疾患のため短期入院後、
退院され、新たなケアプランとして

 

 

「食事の自立(環境調整メインで)」

 

 

というプランが組まれたそうです。

 

 

リハ職、看護師も巻き込んで、
かなりの熱の入りよう。

 

 

ただ、当事者であるAさんは、
食事の自立」に関しては
さほどニーズがない様子。

 

 

今回のプラン変更のきっかけは、
短期入院先のセラピストのサマリー。
(普段リハで関わっていない病院)

 

 

Aさんは実際には
食事介助が必要な状態でしたが

 

 

なぜかサマリーでは
「自立」と
記載されていたそうです。

 

 

ズレた内容のサマリーを基に、

 

 

「病院で自立できたなら、在宅でも
やれるのでは?」

 

 

ってことで事業所側も
自立支援へ向けての取り組みとして
ケアプランの変更をし、

 

 

「食事動作の自立」

 

 

に向けて
アプローチされたそうです。

 

 

Aさんも、送られてきたサマリーの
内容自体が実態と違うことを
担当看護師を交えて何度も説明しましたが、
介護事業所はなかなか理解してくれない…。

 

 

そんなことがしばらく続き、
我慢の限界。

 

 

結局は事業所を変えることで
解決策を見出したそうです。

 

 

変更させられた事業所側からは、

 

 

「自立支援に向けただけなのに
何が悪かったんですか?」

 

 

と聞かれたそうです^^:

 

 

私は在宅の現場にはいないので
わかりませんが、事業所を変えるって
結構な大ごとではないでしょうか?

 

 

ただ、このAさんのエピソード。

 

 

事業所の変更まではいかなくても、
現場レベルでは稀な出来事では
ないような気がしています。

 

 

今回のポイントは
【サマリーを正しく書く】こと。

 

 

実は私達セラピストが書く、
添書、サマリーは
現場の介護職にとっては

 

 

処方箋

 

 

のような効力を
発揮するそうです。
(介護保険意見書も参考にしているそうです)

 

 

そのサマリーが実態と違う内容でも、
医療機関からの情報は、
かなり効果を持ってしまいます。

 

 

また、
【医療・介護側の考える自立支援】と
利用者本人が望む自立支援】は
そもそも違う。

 

 

この視点が重要だと思います。

 

 

このエピソードの締めくくりでAさんは
「本人がしたいことを自立に向ける」でいい。
と仰っていました。

 

 

ここに本当の自立支援があると思います。

 

 

今回は情報源である
サマリーの不備が
きっかけでしたが、

 

 

医療者が「良かれと思って」介入すると、
患者・利用者さんの思いと大きくずれる
場合があります。

 

 

それは医療側の単なる押し付け。
ありがた迷惑ってやつです。

 

 

主人公は患者さんであり、
私たちは患者さんの達成したいことを、
医療的な知識と折り合いをつけながら
サポートすること。

 

 

決して医療側が考える
「Aさんに達成させたいこと」に
介入することではないんです。

 

 

まだまだ私たちは、
患者さん・利用者さん達と
の対話が足りないようです。

 

 

当事者からの発信は重いです。
現代は当事者もどんどん発信する時代。

 

 

私達ももっと襟を正して、改めて
人を見る」ということを考えなければ
なりません。

 

 

今日はここまで。

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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