第167回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】

 

みなさん、こんにちは^^

 

IAIR北海道地区 認定シニアインストラクター
理学療法士 中嶋光秀です。

 

 

前回の予告通り今日は
パーキンソン病のすくみ足
について。

 

 

すくみ足と突進歩行といえば、
パーキンソン関連病も含めて
非常にメジャーな症状。

 

 

全員に出るわけでもありませんが、
5割前後
の方に出ると言われています。

 

 

さて、すくみ足や小刻み突進歩行。

 

 

なぜ起きると思いますか?

 

 

ここで、
「パーキンソン症状だから」とか、
「姿勢反射障害だから」とか
言ってはナンセンス。

 

 

もちろんそうなんですが、
ここは姿勢と重心の関係
で考えていきましょう。

 

 

その前に基本のおさらい。

 

 

私たちが2足直立で立っている時にも、
常に働いている筋肉ってなんでしょう。

 

 

姿勢保持筋って言われてるやつですよね?

 

 

特に活躍しているのが下腿三頭筋

 

 

なぜ直立静止立位で、
下腿三頭筋が
活動しなければならないのか?

 

 

答えは、骨格構造にあります。
キャッチ画像のように、
矢状面から全身の骨格を見ると
どうでしょう。

 

 

脊柱に対して、頭部、胸郭って
前にありますよね?

 

 

よって、重心は体の前側にあります。

 

 

足部が無いと仮定して、
この物体を立たせようよすると、
前に倒れて行くのは
想像つきますよね?

 

 

また、足部は外果を軸に、
踵側は短く、
つま先側が長い
構造になっています。

 

 

前に倒れていく力に対して
その場で静止しようとするために、
下腿三頭筋が
活動しやすい構造 

になっています。

 

 

足部の骨構造も、
前に回転しにくくする様に
できてるんですね。

 

 

極端に言うと、静止立位の際に
体は構造上
前方に回転するモーメント
常に働いているので、

 

 

下腿三頭筋を中心とした
姿勢保持筋の遠心性収縮で
踏ん張って静止している。

 

 

そんなイメージです。

 

 

そしてここからがミソ。

 

 

歩行開始の際、足を一歩
出すんですが、
その時の重心移動を計測すると、
一番最初に
重心が動く方向
は、
後ろ」なんです。

 

 

なぜでしょう?

 

 

前に進むためには、静止立位の際
つっかえ棒となる
下腿三頭筋の遠心性収縮を
外さなければなりません。

 

 

構造上前方重心のため、
前に回転しないようにして
静止しているので、

 

 

重心を後ろにちょっとずらさないと、
下腿三頭筋の収縮が抜けないんです。

 

 

下腿三頭筋の収縮がOffになれば
一歩目を出すために、
股関節の屈曲が出せますし、

 

 

自動的に体は前に倒れるので、
歩行の初期の推進力
になります。

 

 

この過程をすくみ足や小刻み突進が
ある患者さんの特徴に照らし合わせて
みましょう。

 

 

パーキンソン関連病の方の
姿勢を見ると、
すくみや、突進・小刻みのある
患者さんの大半が、

 

 

程度の差こそあれ
止立位が苦手かつ
前傾姿勢ではありませんか?

 

 

そして、後方へのバランスが非常に悪い。

 

 

つまり、静止立位の段階で、
かなり前方重心なため、
下腿三頭筋が過剰に働いていること、

 

 

かつ後方へのバランスが悪いので、
後ろに重心を持っていけないので
下腿三頭筋の収縮を抜けない。

 

 

これが歩行で一歩目が出にくい理由です。

 

 

ここがわかると、すくみ足や突進・小刻み
に対してどう対処していいか?
の手立てが増えると思います。

 

 

まずは
患者さんの姿勢の真似
をすること。

 

 

爪先立ちになる寸前まで重心を前にかけて
静止立位をとったら、
そこから一歩出してみてください。

 

 

もれなく
一歩目がすくむ
はずです。

 

 

神経学的な問題を見る前に、
その姿勢、アライメント、重心なら、
どうゆう動きになるのか?

 

 

をみれる様になると、
疾患にかかわらず、
動作の予測ができます。

 

 

姿勢・アライメント・重心の関係で見ると
こう動くはず。

 

 

そこをベースに神経学的な問題がある。

 

 

こんな風に分けて考えると、
どんな患者さんが来ても、大丈夫。

 

 

動作分析が楽しくなりますよ(^^)

 

 

今日はここまで。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

IAIR北海道地区 認定シニアインストラクター
理学療法士 中嶋 光秀

—————————————-
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