第158回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】

 

 

おはようございます。
国際統合リハビリテーション協会
北海道地区シニアインストラクター
中嶋 光秀です。

 

 

先日、新人さんから

 

 

「頚部骨折の患者さんで
困っている人がいるので、
一度フォローして
欲しいと相談を受けました。」

 

 

直近に獲得したい動作は
【靴の着脱】。
股関節の屈曲・外旋で内転筋部に
痛みが出るとのこと。

 

 

荷重はFWBの許可が出ており、
どんどん進めていきたいが、
股関節屈曲の可動域制限、
内転筋部の痛み、筋力低下もあり、

 

 

自宅復帰後の生活と趣味活動に
制限をきたしてしまうのでどうにか
してあげたいとのことでした。

 

 

患部の状況を聞くと、
術式はピンニング、前医で術後に
小転子の転移が発覚。
そのまま保存となっている様子。

 

 

この時点で、
内転筋部の痛みについては
ある程度目星がつきました。

 

 

あとは患者さんに治療をして
確認をとるだけだったので、
20分ぐらいお時間をいただくことに。

 

 

ここまでで気になったことは、
目標が【靴の着脱】ってところ。

 

 

なぜか達成させたい動作が、
痛みと可動域制限のある
股関節屈曲・外旋で足を組む方法。

 

 

添書を読むと、前医でも股関節の痛み
と制限で着脱が自立できなく、
日中の移動は車椅子だったとのこと。

 

 

そして、病前から胡座ができない・・・。

 

 

この時点で、足を組んで靴を履くこと
を選択する理由がわからず・・・。

 

 

新人さんには
「そもそもその方法で靴を履かなければ
ならない理由があるのか?」

 

 

「家に帰ったら何回も靴を履く機会が
あるのか?」

 

 

という質問を投げかけると、

 

 

実は頑張れば
端座位で床に手を伸ばして
踵を若干外側に捻ると
自分で履けますと(^_^;)

 

 

靴べらで十分対応できますし、
自宅で靴を履くのはせいぜい外出時。

 

 

足を組まなくても履けるなら、
生活に支障はありません。

 

 

ただ、趣味の動物飼育で
しゃがむことが多いとのこと。

 

 

なら、本来の目的はそこでしょう、
ということで、
患者さんにきてもらいました。

 

 

実際患者さんからも、
靴の着脱についての要望は
聞かれず・・・。

 

 

股関節屈曲・外旋時の痛みや
歩行時のつまり感などが主な訴え。

 

 

あとは痛みなくしゃがんで
作業できるようになりたい
とのこと。

 

 

ここから先は機能面の問題なので、
解剖学の知識とIAIRテクニックで
当座の問題は解決。

 

 

自動運動での股関節屈曲・外旋時の
内転筋部の痛みは9割がた消失。

 

 

歩行時のつまり感も取れたとのことで、
私の治療は終了。

 

 

新人さんにはなぜ屈曲外旋の可動域、
筋力低下が起こり、内転筋部に痛みが
出たのか説明をし、簡単に治療をレクチャー
したました。

 

大腿骨頚部骨折でピンニング、荷重も
問題なく経過してきた中で、
取りきれない股関節の筋力低下と
可動域制限、そして痛み。

 

 

そこにフォーカスしすぎるあまり、
新人さんは「勝手に」患者さんの
ADLの問題点として

 

 

#1足を組む形で、靴を履けない
とあげたのでしょう。
 

 

PTとして身体機能を追い求めるのは
重要です。

 

 

ただ、患者さんの生活を考えたときに、
その機能がなければ出来ないことなのか、
快適な代償手段が他にないか?

 

 

を考えるのもPTの役割。

 

 

自分が治したいと思うところと、
患者さんが治りたいと思うところが
一致しないと、
無駄な時間を過ごすことになります。

 

 

達成すべきADLと、追い求める
身体機能は分けて考えるべき。

 

 

リハビリテーションの手段として
理学療法、作業療法、言語聴覚療法
があります。

 

 

全ては患者さんの生活のために。

 

 

ここから離れずに臨床を過ごして
行きましょう

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

IAIR北海道地区 認定シニアインストラクター
理学療法士 中嶋 光秀

PS.先週の車の一件ですが、結局他のお客さんに
先に売れてしまい、買えずじまい…。
その際も不手際があったのでその会社との
お付き合いは今後一切無しに。
結局、信用・信頼のおけない人、会社からは
ものは買えませんね。
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