第147回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】

 

 

みなさんこんにちは。

 

 

国際統合リハビリテーション協会
認定シニアインストラクター
中嶋 光秀です。

 

 

私の勤める病院では、
新人教育の一環として
クラークシップを導入しており、
一日に数単位、新人さんが
担当指導者の治療見学に入ります。

 

 

そこで、私のクリニカルリーズニングを
説明しながら
治療を進めるのですが、

 

 

新人さんに説明しながらも
自分でも気がついた点があったので
シェアしたいと思います。

 

 
固縮と姿勢反射障害、動作緩慢がメインで
屈曲姿勢の強いPDの患者さんで、
座位バランスの評価をしていました。

 

 

座位保持は可能なんですが、
いわゆる立ち直り反応の有無を
見るために
左右へシフトを促すんですが、

 

 

「ビクともしない・・・。」

 

 

肩から誘導しても、
Th8から誘導しても
(ボバースでいうCKP)
骨盤から誘導しても
股関節から誘導しても

 

 

「動かない」

 

 

印象としては筋肉が反応していない。

 

 

起きてほしい、
骨盤の左右のティルトが
出ない状態。

 

 

姿勢は円背で、お腹を触ると
腹圧でパンパン。(ここまでが評価1)

 

 

こんなに座位姿勢で腹圧を意図的に
高める必要があるなら、
下部体幹の筋緊張の低下によって
立ち直り反応が出にくい?
と判断(仮説1)

 

 

座位ではニッチもサッチも動きが
出せないので、
「側臥位」へポジション変更。

 

 

試しに肩から寝返りを誘導して、
骨盤がついて来るかどうかを検証。

 

 

案の定、
途中で骨盤がついてこなくなる。

 

 

可能性としては
下部体幹には筋緊張の問題が
ありそうだから、促通の必要がある。

 

 

数回寝返り動作で筋緊張を確かめながら
促通する(治療1)も、
まだ動きが鈍い。(結果1)

 

 

どうも股関節が引っかかって、
寝返り自体を邪魔してる。
(考察1)

 

 

じゃ、寝返りを邪魔してる
股関節の可動性を出したら、
寝返りの反応はどうなるかな?
(仮説2)

 

 

ということで、
股関節の可動性をだす治療
(治療2)

 

 

結果、寝返りはスムーズになり、
骨盤の追従もよくなりましたが、
今度は下部体幹の不安定さが
目立ってきた(結果2)

 

 

最後はまた寝返り動作で
骨盤が追従して来るよう促通して
(治療3)
座位バランスの再評価。

 

 

とこんな流れです。

 

 

結果的には座位バランスも若干良くなり、
何より、立位、歩行時の体幹伸展が
劇的に良くなり万事OK
(私自身も結果に驚きました)

 

 

まとめると、

 

 

ベースは下部体幹の筋緊張の低下。
不安定性があるために腹圧を
意図的に高め体幹を固定。

 

 

そのほかにも股関節を固定する
「体を固める戦略」で不安定性を補って
姿勢を保っていた。

 

 

姿勢変換と股関節の可動性をだす
治療によって、
固定部位が外されて
可動性は増えたが、

 

 

体幹の不安定さが表に出できてたため、
促通を行い、下部体幹が安定。

 

 

座位バランスや、立位歩行での
姿勢の変化が大きかったことから、
下部体幹の不安定性がメインの
問題点の可能性が高いということが
示唆された。ということです。

 

 

大切なのは1つの仮説に対して、
1つの治療をして、結果から考察して、
また次の仮説、治療、考察と
「なぜ?」を繰り返して
深掘りしていくこと。

 

 

初めから「正解」を求めに
行かないことです。

 

 

今回は1回の治療の中で2回仮説検証を
しましたが、検証に時間がかからなければ、
何回でもいけます。
 

 

この作業を繰り返すほど、
本質に迫っていけます。

 

 

シンプルで効果の出せる検証方法(治療)
を学びたい方はIAIRにお越しください。

 

 

いつもと同じメニューを繰り返しても
患者さんは良くなりません。

 

 

毎日患者さんの状態は変わります。

 

 

患者さんに合わせた治療選択が
できるといいですね。

 

 

今日はここまで。

 

 

最後まで読んでいただき有難うございます。

 

 

IAIR北海道地区 認定シニアインストラクター
理学療法士 中嶋 光秀

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