第121回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】

 

 

皆さん、こんにちは。
IAIR東北・北海道支部
認定シニアインストラクター
「ジマさん」こと中嶋 光秀です。

 

 

先週末は
「姿勢動作分析セミナーin札幌」
ということで、

 

 

1〜4年目のPT・OTを対象に
講義をしてきました。

 

 

若いみなさんの熱気に
負けないように、
おじさん、頑張りました(^^)

 

 

さて、
今回の動作分析セミナーでは、
分析をどう治療につなげるか?

 

 

もテーマの一つでした。

 

 

アライメントを見て、左右差や
回旋を確認したり、重心位置と
支持基底面の関係性から動きの
予測をしたり。

 

 

ただここまでだと、
「こんな風に動きます」
というのがわかっただけ。

 

 

治療に生かすには、ここに
いくつかのスパイスが必要になります。

 

 
そのスパイスの一つが

 

 

「評価で見たアライメントの左右差、
支持基底面、重心位置、筋緊張の
要素を【前提】として、患者さんは
動いている」

 

 

ということ。

 

 

わかりやすく、片麻痺歩行で考えます。

 

 

片麻痺患者さんの歩行を見る際に、
よく見かけるのが、正常歩行のと比較。

 

 

立脚初期のIC〜LRまでのヒールロッカー
機能に問題があるので〜〜〜。

 

 

とか、聞いたことありませんか?

 

 

いわゆるロッカーファンクション
ってやつです。

 

 

歩行分析では
比較的重要視される部分です。

 

 

片麻痺歩行を分析して、
正常歩行と比較し、
逸脱動作を見つけそれを修正する。

 

 

修正方法は徒手的でも装具でも
運動療法でも構いませんが、
こうやって考える方が多いと思います。

 

 

ここに実は大きな落とし穴があります。
それは、

 

 

「片麻痺歩行と正常歩行では、
そもそもベースの身体機能に
差がある」

 

 

ということ。

 

 

つまり前提条件が違うものを
比較しているんです。

 

 

いわゆる正常歩行のモデルは
剛体リンクモデルを使用しています。

 

 

構造物として直立できて、左右均等に
荷重があり、筋力、可動性も十分ある。

 

 

物体としての人の構造の理想形です。

 

 

人でデータを蓄積している場合も、
大量のデータを解析し、
平均化?積分化?をして

 

 

二足直立歩行でもっとも効率のいい
動きの共通項を
見出しているはずです。

 

 

正常歩行とは、正常に立位が取れる、
アライメント・筋力・可動域などの
各種条件が整った場合のものです。

 

 

では片麻痺歩行は?

 

 

麻痺があり、感覚障害、
可動域制限があり、筋力低下や
高次脳機能障害もある。
(各々程度の差はあります)

 

 

そんな身体で、「歩行」を完遂
させるために「一番効率がいい方法」
として学習したのが 【片麻痺歩行】 なんです。

 

 

文字や言葉としての「歩行」は同じでも
全然違うものですよね?

 

 

そもそも条件が違うので、
片麻痺歩行の1要素を
正常歩行と比べて「逸脱動作」
として捉えて介入すると失敗します。

 

 

なぜかというと逸脱動作として捉えた
その動作は、片麻痺歩行にとっては
必要なものだからです。

 

 

立脚時のバックニーが気になるから、
バックニーにならないように、装具で
ヒールロッカーが出やすいように
角度をつける。

 

 

この考え方だけで介入すると、
膝折れしてコケるか、
不安定性を嫌がって、他の歩行周期で
またバックニーを作ります。

 

 

いずれにせよ、【バックニーにしている】
(注バックニーになってるではない)
理由を考えずにフォームを矯正しても、
なんの意味もありません。

 

 

介入すべきは、
「片麻痺歩行をベースに、よりベターな
片麻痺歩行にする方向性」
です。

 

 

片麻痺歩行が問題なのではなく、
自由度が少ない片麻痺歩行が
問題だと捉えると、
見えてくることがたくさんあります。

 

 

変えるべきは、フォームではなく
ベースとなる身体。

 

 

身体の自由度を増やしていく
のがIAIRの真骨頂。

 

 

IAIRコンセプトのテクニックで歩行が
良くなるのはそのためです。

 

 

そんなIAIRコンセプトに基づく
テクニックは全国で学べます。

 

 

北海道の情報はこちらから。
みなさんのご参加をおまちしております。

 

 

次回は、その片麻痺歩行は病的か?
なんてテーマにしてみようかと思います。

 

 

今日はここまで

 

 

最後まで読んでいただき有難うございます。

 

 

IAIR北海道支部 認定シニアインストラクター
理学療法士 中嶋 光秀

—————————————-
セミナー情報
「脳卒中包括的リハビリテーションアプローチ
〜運動連鎖編〜」
日時:
平成29年6月3日(土)10:00〜16:00
平成29年6月4日(日)10:00〜16:00
会場;札幌産業振興センター セミナールーム3
講師:福田 俊樹 (理学療法士)
CCRAメイン講師
参加料:21,600円(税込)
定員:20名(対象PT/OT/ST)
詳細はこちら↓↓
http://iairjapan.jp/ccra/
申し込みはこちら↓↓
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSgabhu
「腰痛治療に悩むセラピストの為の腰痛治療研修会」
日時:平成29年6月25日 9:50-16:50
会場:札幌産業振興センター
講師:赤羽 秀徳 (あかは ひでのり)
IAIR認定アドバンスインストラクター
(一社)赤羽総合腰痛研究所 代表理事
参加料:12,852円(税込)
定員:20名
<講義・実技内容>
1.腰痛総論
1)保存的治療の最新の動向
(①治療者としての心構え、
②腰痛治療ガイドライン)
2)自己管理できる腰痛?しうる腰痛?
の判断
2.腰痛の保存的治療システムの紹介
3.実技:複合的腰痛アプローチ(ILPT)の
腰痛治療への有効性
4.受講生を対象とした治療デモ
申し込みはこちら↓↓
https://iair-member.jp/ilpt/html/products/detail/91
「ADLに対する体幹機能への評価と治療
〜促通トレーニング編〜
日時:
平成29年7月1日(土)10:00〜16:00
会場;札幌産業振興センター セミナールーム3
講師:中嶋 光秀 (理学療法士)
IAIR認定シニアインストラクター
参加料:16,200円(税込)
定員:20名(対象PT/OT/ST)
申し込みはこちら↓↓
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSgbGjdm
「Bクラスセラピストライセンスコースin札幌」
平成29年度は9月からの開催となりました
これから1年間通して継続して勉強したい方、
昨年全ての講義を受けられなかった方は、
ぜひこの機会に共に成長して行きたいと思います。
スケジュール等の詳細は下記よりご確認ください。
北海道セミナースケジュール↓↓


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