第118回
【明日から使えるベテランPTの
ワンポイントテクニック】
皆さん、こんにちは。
IAIR東北・北海道支部
認定シニアインストラクター
「ジマさん」こと中嶋 光秀です。
今回は、最近出かけた講習会での
学びについて。
OTの方はご存知かもしれませんが、
吉備国際大学 京極 真 先生の
「信念対立解明アプローチ」
〜超初心者入門〜
を聞いてきました。

1時間半という短い時間では
ありましたが、
グループワークにも時間を割いて頂いて
とても有意義な時間となりました。 

信念対立解決アプローチとは
わかりやすくいうと、 
他職種連携って言うけど、
各専門家が勝手に自分の立場だけで
意見をしてしまって、 
なかなか意見がまとまらないし
人間関係が悪くなり
連携がはかどらない。 
こういう対立を
どうやったらスムーズに
解決できるのか? 
と言う感じのものです。 

私たちのグループワークを再現すると
「イラっとした事例」として 
【Aという診断名のリハ処方がきたが、
リハ担当者が算定可能かどうか不安になり
上司に相談。 
相談を受けた上司は
医事課と相談し、
「過去に同様の事例があったので算定OK」 
となり、
担当者は各種書類を作成して
リハを開始した。 
月末になって医事課より
「この診断名ではやはり算定できない」
との連絡があり、 
診断名をBに切り替えて、
書類を作り直すことになった。 
一度上申してOKとなったにも関わらず、
月末に「ダメ」と
言われ、書類の作り直しも膨大。 
かつ書類作成は
若手の仕事の職場だから、
イラっとした。】 
結構あるあるだったりしますよね? 
ここから分析に入るのですが、
まずは状況把握から。  
大きな流れとしては、
【算定可否をちゃんと判断してくれていたら
余計な作業をしなくて済んだのに
結局仕事が増えてイラっとした。】
という状況。  
「不安だから上申したのに、
ちゃんと対応してくれたの?」  
「医事課がOK出したのになんで?」 
「なんで書類作成は若手だけがやるの?」 
と、上司や他部署、組織との
対立を産む
状況になっていました。 
では少し状況を整理すると 
1、 Aという診断でリハがでた。
2、 算定可能か上司、医事課に相談した
3、 上司、医事課から「過去に事例がある
ため」と OKが出た
4、 月末に医事課より再確認にて
「算定不可」の連絡
5、 Bに切り替え書類を作り直した。
6、作業は若手の自分が請け負うので
大変だった。  
ま、箇条書きにしただけですが。 
ここから見えてくる
本来行われるべきだった
作業目的は 
【処方が出たら算定可否の判断を
きちんとし、書類の修正を減らす】こと。 
ここが解決できれば、
上司や他部署との
信念対立を最小限にできると考えます。 
では解決方法です。 
ここから、事例を把握するために、
リハ担当、上司、医事課の3者が
状況の共有をします。 
まずは
それぞれの個人の立場で、
「私は〜」と客観的に意見を出します。 
ポイントは
相手を責めず、 
【私はこう思った】
【あなたはこう思った】 
という事実だけを抜き出します。

今回の事例で考えると
【Aという診断名で処方がきた】状況で、 

・リハ担当は
「処方の診断名を見て算定可能か
不安だった」 
・上司は
「よくあることなので不安はないが
とりあえず医事課に確認した」 
・医事課は
「過去に前例があるので問題視しなかった」  
というような感じ。 
次に
「リハ課」としては〜、「医事課」としては〜。
というように 
集団としての
意見、対策案を出します。 
最後に
「病院」としては〜。
というふうに 
1つの解決すべき目的に対して
少しずつ関わる対象を大きくしていくと、
妥協点が見つかり、
落とし所が見えてきます。 
※最終的にはシステム構築へつなげます 
そうすることで、
個人の意見の対立から、
組織としてどう動いたらいいのか? 
といった
問題解決の提案に変化していきます。 
ここまできたら、
「上司がもっとしっかりしてたら〜」
とかいっちゃダメです。 
目的は「個人を責める」ことではなく、 
「組織として、算定ミスを減らし、
余計な作業を減らすにはどうしたら良いか」 
を考えること。 
この立場に皆さんが立てれば、
とても強い組織になることでしょう。 
ただ今回の事例を通して、
組織としての最適解

「算定ミスを減らすシステム構築」 

を出す前提として、
リハ担当者・上司・医事課の3者が 
【それぞれ専門知識が高く、
かつ診療報酬の知識がある】 
ことが重要です。 
ここは個人のがんばりに
かかっています。 
今回は信念対立の入り口に過ぎない
らしいですが、
十分使えるスキルだと思います。 
皆さんの職場でも
チャレンジしてみてください。 
今日はここまで  
最後まで読んでいただき有難うございます。 
IAIR北海道支部 認定シニアインストラクター   
理学療法士 中嶋 光秀

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日時:
【促通トレーニング編】
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講師:中嶋 光秀 (理学療法士)
IAIR認定シニアインストラクター
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会場;札幌産業振興センター セミナールーム3
講師:中嶋 光秀 (理学療法士)
IAIR認定シニアインストラクター
参加料:8,240円(税込)
定員:20名(対象1〜5年目までのPT/OT/ST)
申し込みはこちら↓↓
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSgbGqzu

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会場:札幌産業振興センター
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参加料:12,852円(税込)
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<講義・実技内容>
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の判断
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