【木曜コラム IAIR × 介護 その4】

「転倒リスクを下げるために、チームで出来ること。」

どもども。
インストラクター川田のコラムです。
木曜日は最近僕がはまっている、
「介護とリハビリ」に関するお話をお伝えします。

僕は老健で働いていますが、
現場にいると介護のスタッフからいろんな相談をされます。

チーム医療

「〇〇さんの食事が□□で…」 とか
「〇〇さんは寝ません」とか
「〇〇さんと△△さんが喧嘩をしていて…」なんて

本当にいろんな相談がありますよね。

そう言う相談を受けるのも、
スタッフに頼られている証ですので
嬉しく感じます。

先日、入所の利用者さんが、
頻回に廊下に出てきて転倒のリスクがあって困る、
なんとかならないかと言った相談を受けました。

皆さんなら、
どんな対策をしますでしょうか?
もともとウォーカーを使って施設内を移動していた方ですが、
転倒してしまい、腰痛を発症。
現在は、痛みは落ち着いていますが、
安静臥床後で、ちょっとフラフラする感じがします。
転倒が不安なので、
床にセンサーをつけて行動対策をしています。
僕はまず、
起居と移動の動作を確認しました。
起居、起立は問題なし。
以前使っていた、
ウォーカーでは方向転換の際に、
特に危ない様子が見られていました。

手 杖

以前の物よりももう少し、
支えが強いタイプのウォーカーだと安定しますが
本人は、
「こんなの嫌だ、以前の物が良い!」との事。

このままでは、おそらく配置しても使ってもらえないでしょう。

っと、それよりもここで気になったのは
なぜ、廊下に出てくるのか??です。

介護記録や本人からの聞き取りだと、
「トイレに行きたいから。」

つまり、
こちらが問題行動(今は周辺症状ともいうようですが)と感じていることでも、
相手にとっては、
きちんとした目的があっての行動なわけです。

という事はトイレの問題が解決すれば、
問題と感じられる行動がなくなるわけです。

ここで、排泄の評価ですね。

トイレマーク

尿意便意あり。
ただし、
現在は、転倒後の安静指示によりオムツになっていました。
動作確認するとズボンの上げ下げが可能なので
オムツ→リハビリパンツに変更
ポータブルトイレの設置で一件落着。

と思ったわけです。
しかし、
現実に一個の何かで問題が全てうまく解決するわけではありません。

廊下まで出てくる事は変わりありませんでした。
転倒のリスクが減らない・・・・・。
どうしようか・・・。

いや、待てよ…?

もしかして、ポータブルトイレを使いたくないんじゃないか??

そうなんでした。

この方かなり高齢で、

今回までポータブルトイレの使用経験なし。

どこの誰かもわからない若造が、
今日からこれでおしっこしましょうね。
なんて言っても、できませんよね。
これはトイレじゃない、トイレはあそこの部屋にあるものだ。
そういう認識ですから、そこは無理には変えられませんよね。

次に考えたのは、
トイレの近くの部屋に移動できないか?です。

これに関しては、
皆さんがその希望でトイレ近くの部屋に、
集中しているので実施できませんでした。

また、
急に環境変えるとトイレまでのルートが変わるので、
いい結果にならない可能性もあります。

さんざん、いろんな事考えましたが
結局、本人がトイレに行きたがっている予兆を観察して
予兆があり次第、トイレに誘導する。
これで解決しました。

相手の希望を叶える、
問題解決にはこれが一番シンプルでしたね。

今回ケアスタッフには沢山の事を教えていただきました。
特にトイレの予兆は、
普段からかかわっているケアスタッフならではの発見方法です。

利用者さんの抱えている問題を、
周りのスタッフとの連携で解決できたら本当に素敵なことですよね。

最後までお付き合いいただいて、
本当にありがとうございます。

インストラクター 理学療法士 川田佳弘


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